格言だって立派な言語表現だ、という話 (365日の紙飛行機 / AKB48)
本日の1曲は、AKB48の365日の紙飛行機です。
今年もあと残り一ヶ月半ぐらいになってですね、うちの廊下に掛けてある日めくりもだいぶ薄くなってきて。一年なんてあっという間だなーって毎年この時期になるとしみじみしちゃうんですけども。
あの、日めくりって、端っこのほうに短い格言みたいなの書いてあるんですね。「継続は力なり」みたいな。あれね、あれ読むの結構好きなんですよ、私。毎日めくっては今日はどんなこと書いてんだってつい読んじゃうんですね。
あの格言って10文字ぐらいのもんですけど、その短い中にちゃんと、その格言考えた人の人となりみたいなのがですね、現れるんですね。うちの日めくりの格言はですね、結構、うざい説教系っていうか、「オレはこの方法でうまくいったんだからお前らもやれ」みたいな、最近の言葉で言うと老害ってやつですか。ちょっとワンマン経営者みたいな感じで、あんまり心に響くのが少なくてちょっと残念なんですね。たとえば今日だと「苦悩を断ち切れる強さを持とう」で。
分かるけどさ、分かるけどそれできないからみんな頑張ってんじゃんっていう。
で、うちにもういっこカレンダーがあってですね、こっちも毎日のコマのところにちっちゃく格言が書いてあって、こっちはすごくわかりやすいんですね。なるほどってなるのが多くて。「毎日を大切に」とか「よく考えて行動を」とか。シンプルだけど納得できる。
たぶん、もし、これ考えてる人が学校の先生だったらですね、自分の孫ぐらい年離れてるような生徒からもすごい慕われるタイプじゃないかなあと。ちゃんと生徒の話を聞いてくれて。なんでもかんでも頭ごなしに怒ったりしない、いい先生。そんな物語が短い一文からも漂ってくるっていうか、一言の後ろに見えるものがありますね。名文は想像力を刺激してくれます。
格言みたいな短い文章、文章じゃないな、たった10文字ほどの文であっても、受け取る側にしてみれば意味以上の人間性みたいなものもそこに感じ取ってしまうのものなのでね。くだらないつまんないことばっか言ってちゃ駄目ですよ。
相手の心に届くように、ちゃんと言葉は選んで、そのへん気をつけないといかんなあ、と自戒の念も含めてそんなふうに思った次第です。AKBとはなんの関係もないです、すみません。
【MV】365日の紙飛行機 Short ver. / AKB48[公式]