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switch9’s blog

地球のみなさん、こんにちは

イギリスはやはりパンクロックの国だった、という話 (God Save The Queen / Sex Pistols)

 本日の1曲は、Sex PistolsのGod Save The Queenです。

 このタイトルを聞いて、ピンときた人もいらっしゃるかと思うんですが、今日はなんと言ってもですね、トランプさんですね。アメリカ大統領選挙。今日をもって、トランプ候補から次期大統領になっちゃって。アメリカどうなっちゃうんですかね。当確出たあとのスピーチ聞いてる限りじゃ、トランプさん、ともかく悪い人じゃないんじゃないかなあと思ったりもするんですが、私がアメリカ国民じゃないから冷静でいられるだけなのかもしれないですけど。

 

 事前の予想ではどこもクリントンさんが俄然有利って言われてて、ネイト・シルバーさんっていう、過去の大統領選を州単位でもほぼ完璧に当ててる有名な統計学者がいるんですけど、その人ですら前日の最終発表でクリントンさんが勝つ確率71パーセントって出してて、見事外しちゃったんですね。トランプさんが買ったっていうのはそのぐらい驚きの結果で。

 テレビでも散々言ってるので、皆さんご存知だと思いますけど、隠れトランプ支持者っていうのが多くいたみたいですね。おおっぴらに「トランプを支持してます」っていうといろいろと暮らしに影響がでたり、まわりから変な目で見られるもんで、世を忍ぶ仮の姿でクリントン支持のふりしながら、当日はトランプさんに投票したって人がかなり多くて、そうなっちゃうともう、事前の調査とかでは計測できないから、表面上はクリントンさんが勝つんじゃないかって雰囲気があって。

 そのせいでクリントン優勢って報道されるから、クリントンさんの支持者は「じゃオレが投票行かなくても大丈夫でしょ」みたいな余裕ぶっこいちゃってる感じになったりとか、面白半分でトランプに入れちゃったりとか、そういう人が現れるせいで余計クリントンさんから票が逃げちゃったのも敗因のひとつなんだそうです。

 

 これってこないだのイギリスのEU脱退の国民投票でも起こった現象で、イギリス国民もまさか自分ところの国がEU脱退することになるなんて思ってなかったのに結局そうなっちゃって。いやほんと国民全員参加の投票って怖いなと思いますね。

 そんなイギリスなんですけど、EU脱退が決まったせいで、保守党、―保守党っていうのはEU脱退に賛成だった方なんですけど―、そこの議員さんが「EUを脱退するにあたり、テレビで一日の終りにはGod Save The Queenを流すようにしろ」って、よくわかんないことを国営放送のBBC ONEに言ったんですね。

 God Save The Queenっていうのはイギリスの国歌、君が代みたいなものなんですけど。そしたら何を思ったかBBCの別のチャンネルのBBC TWOが夜のニュース番組で「うち、BBC ONEでもないし、この番組、一日の最後でもないけど、喜んでGod Save The Queen流させていただきます」って、わざわざキャスターが宣言した後に、番組のエンドロールで国歌の方じゃなくて、Sex PistolsのGod Save The Queenを流したんですね。歌詞知ってる人はわかると思うんですけど、「女王陛下は人間じゃない」とか「この国はお先真っ暗」って言ってしまう、よりによってあの曲を、国営放送がですよ、しかも、国会議員がごたごた言ってきたことに対する返答として流すって、やっぱりイギリスってすごいですよね。パンクそのものだなあって。国会議員にも女王陛下に対しても空気読んでない感じっていうんですか。テレビ局含め誰も得しないけど、やらずにはいられないんだと思いますね。そのパンクの精神が、あの頃から死んでないんだなっていう。感動すらしますよね。

 

 アメリカの大統領選期間の最中にも、ニューヨークだったかな、どこかのタブロイド紙、嘘ばっか書いてるジョーク紙ですけど、そこが「適任者がいないとお嘆きの元国民だった皆さん、投票用紙にはエリザベス2世と書きましょう。」ってエリザベス女王が言ったって記事が出てましたけど。もちろん嘘なんですけど、あの国なら言いかねんなあって、思ってしまうところがイギリスの素敵なところじゃないかなあって。アメリカの話してるんだかイギリスの話してるんだかよくわかんなくなってきましたけど、とりあえず、トランプさん頑張ってくださいと、そういう感じです。

 


God Save The Queen playout - BBC Newsnight

 

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