ミームの汚染とロッキー・バルボアと、という話 (Burning Heart / Survivor)
本日の1曲は、SurvivorでBurning Heartです。
先日、テレビでロッキー4見たんですよ、たまたまやってて。夜中のBSだったかな。もう何回見たかわかんないぐらい何度も見てる映画なんですけど、今でもテレビでやってるとつい見ちゃうんですね。
ロッキー・バルボアとイワン・ドラゴ、アメリカ対ソ連、冷戦の構造そのままの、まさに80年台って感じの映画なんですけども。今日のこの曲はもう有名で、ロッキーと言えば、テテーテーンのあのテーマソングと、これと、あと、おんなじロッキー4のEye Of The Tigerじゃないかと思うんですね。誰でも聞けば「ああ、ロッキーの!」ってなる曲で。
でも、今、この曲聞くとたしかにロッキーのことを思い出すんですけど、それより先にイッテQのこと思い出しちゃうんですよね。お祭り男の大会前日の音楽だ、って。これってすごいことだなあって。あのロッキーの強大なイメージを上書きできちゃってるんですよ、いつのまにか。
難しい言葉で言うとミームの汚染ってやつですか。汚染っていうのもあんまりきれいな言葉じゃないんで、書き換えって言ったほうが良いのかな。正しい表現かどうかは分かんないですけど。いずれにせよ、この曲が思い出させる記憶がもはや、ロッキーが雪の中走ったり、薪割ったり、大八車持ち上げたり、岩引っ張り上げたりしながらトレーニングしてるシーンじゃなくて、日曜夜8時のバラエティ番組の1コーナーのインタビューシーンになってるっていうのは、すごいっていうか、面白い現象だなあって思うんですよね。
ちなみに今日のこの話に「ちげーよ、ロッキーがトレーニングしてるシーンはJohn CaffertyのHearts On Fireだろ。テキトーなこと言ってんじゃねえよ」って、突っ込んだみなさんはですね、まだまだロッキーファンとして大丈夫だと思います。