switch9’s blog

地球のみなさん、こんにちは

気になる歌詞(EXILEと西野カナ)

 EXILEの「Rising Sun」という曲の歌詞が前から気になっていて、

So,Rising Sun 陽はまたのぼってゆく

から始まるのだけど、太陽に対して「昇ってゆく」というのは一体誰目線の言葉なのかが分からない。太陽が「沈んてゆく」や太陽が「昇ってくる」なら、太陽を眺めている人目線であるから理解できる。でも、「昇ってゆく」ということは、地下(≒人目につかない場所)に太陽があり、そこに観察者もいて、太陽が上昇することで、観察者から離れ、太陽が上空にたどり着くような状況でなくてはならないので、それはいったいどんな状況なのか分からないのである。
 あるいは陽とは何かの比喩であるのだろうか。だとしても、前向きな言葉である陽が昇ってゆくということは観察者から離れることであり、陽が手元から遠くに離れていくことの意味とは何なのか、わからない。

 

 最近、新しくもうひとつ分からない歌詞が出てきた。西野カナの「手をつなぐ理由」である。

もし今君が記憶を失っても 大切な想いだけは消えないでいるよ

 歌詞の内容が薄っぺらいとかそういうことは問題ではなくて、「消えないでいるよ」の部分である。そもそも、この言葉は誰の言葉なんだろうか。「私はそばにいるよ」とか「大切な想いはきっと消えないよ」ならわかる。でもそうではない。逆に文法としての正しさを成立させようとすると「大切な思い」が言ってる言葉になってしまうから、擬人法なのだろうかと推測してしまうが、これもまた違うのだろう。そもそも歌詞が唐突でかつ曖昧すぎて判断のしようがないというところにも違和感の一因があるのかもしれない。

 

 どちらの場合も何人称の言葉なのか、あるいは誰の言葉なのかが判断ができないところに座りの悪さのようなものが感じられて、しっくりこない。

 

手をつなぐ理由(初回生産限定盤)(DVD付)

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