switch9’s blog

地球のみなさん、こんにちは

忠信くんとロボちゃんと#metoo

 四十過ぎたおっさんが、若い女性にモテたくて必死で加齢臭消してるようなCMじゃあ、もはや消費者の心は動かせずに物は売れないのだろうし、売れないだけならともかく(いや企業にとってはそれがいちばん重要だが)、団体・グループ・集団・協会に目ざとく発見されて、まあなんてこと女性蔑視だわと槍玉に挙げられ、挙げ句、山口メンバー案件的曲解でもされようもんならたまったもんじゃない。ああ怖い。恐怖。胃潰瘍。夜も眠れない。
 と、マンダムの人がそこまで猜疑心特盛で考えたかどうかは知らないけれど、ルシードの「忠信くんとロボちゃん」のCMは、「おっさんでも女性にモテモテだよ」じゃない現代思考のメッセージを、おっさんの心をぐっと掴む忠信くんのかっこよさと、ロボちゃんの無邪気さと、わずかに心に吹き込む隙間風としての郷愁と、そして誰も傷つけないジェンダー論的配慮を兼ね備えつつ伝えることに成功してる稀有な作品だと思う。そしてなによりロボちゃんがかわいい。


LUCIDO(ルシード)公式CM ニオイケアシリーズ「昔の親友篇」30秒

 

トランプ大統領の言葉選びのセンスの良さ

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Make America Great Again

メイクとグレイト、アメリカとアゲインで、頭韻を踏む気持ちよさ。ついつい口にしたくなるし、使ってみたくなる。一度聴けば耳に残る語感の良さだ。

それに対して、新しいキャッチフレーズの

Keep America Great

は踏んでないし、語尾のキレが悪い。次にまだ何か言いたくなるようなスペースが生まれる。この締りの無さはこのままどこまでも続く終わりの無さを想起させる。つまり、これがトランプ政権が長く続くことへのイメージ戦略だとしたら、プレジデント・トランプは相当に高度な言葉選びのセンスを持った人間だと思う。

天丼の味

 何年か前に銀座の老舗天ぷら屋で特上天丼セットを食べた。期待して食べた。かなりハードルを上げて食べた。老舗なんだから相当美味いんだろうと思って食べた。2,800円もするんだからきっと、と思って食べた。

 なんか思てたんと違った。
 正直あんまり美味しくなかった。ベチャッとしていて油っこくて。期待していた感動どころかやるせなさだけを抱えて店を出た。東京だぜ?銀座だぜ?なんで?と思ったが、もしかしたら美味い天丼のスタンダードはあんな感じなのかもしれないと自分の見識の狭さを慰めてみたりもした。

 しかし、その後も家で食べる天丼はあの銀座の天丼よりも美味しいし、天やで食べる天丼はもっと美味い。価格にしたって1/4か1/5ぐらいだ。なんでだ。もしかすると東京の天丼のスタンダードはああいう感じの味なのかもしれない、関西人の舌には合わなかっただけではないか、きっとそうだ、そうに違いない、これだから東京人は、と慰めの日々は続いた。

 先日、東京の立ち食いそば屋で、もりそば・小天丼セットを注文した。美味しかった。とても美味しかったし、それは知ってる天丼の味だった。東京の天丼もやっぱり美味しいのだ。美味しくなかったのはあの日の銀座の天丼だけだったのだ、きっとそうなんだろう。

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動線の匠とカプセルホテル

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 先日、上野駅前の『カプセルホテル&サウナ北欧』に泊まった。

 不思議な造りの建物で、1階のエレベーターホールから、まず6階までエレベーターで上がると、そこにフロントがある。チェックインしてフロントからさらに右奥に進むと、宿泊者専用のエレベーターがあり、これを使って2~5階のカプセルルームやレストランへ行くことができる。つまり、下ることになる。さらにカプセルルームから大浴場へは再び上って6階のフロントを横切って奥へ進み、階段で7階へ行くことになる。動線の匠が見たら発狂しそうな設計だ。

 この宿泊者用のエレベーターのUIがバッドデザインで、上り/下りのどっちのボタンを押しているのか、今どっち向きに動いているのかということが、どの矢印がどの意味を持っているのかが直感的に理解できず、待っている人間からはわかりにくい。こんなエレベーターもあるんだなーと思った。

 あと、館内の自販機や食事の支払いがロッカーのキー(銭湯でよくあるコイル状のブレスレットみたいなやつ)に搭載されているICタグで完了できるという、妙に最先端な便利システムになっていて、館内をうろつくときはキャッシュレスで済む。請求はチェックアウトのときにまとめてドーン。建物の造りや年季や客層からすると似つかわしくないハイテク装備だった。でも泊まった階の自販機は故障してたのか反応してくれずにわざわざ別の階まで買いに行くハメになったのはご愛嬌。

 上野のど駅前で4,000円ちょいで泊まれるのはありがたいと思った(唐突な結論)。

寒山拾得とAphex Twin

東京国立博物館の「名作誕生ーつながる日本美術」を観てきた。

meisaku2018.jp

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14世紀の画家、顔輝が描く「寒山拾得図」

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の影響を受けて、19世紀の岸田劉生は「野童女」を描いたらしい。

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その地下水脈が20世紀へと続き、イギリスに湧出したのがクリス・カニンガムの「Richard D. James Album」のアートワークだったとしたらロマンあるな、

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と想像を巡らせていたゴールデンウィークのとある一日だった。

朝のNHKラジオ第一についての2~3の提言

 朝の7時台、俺は会社に向かうクルマの中でNHKラジオ第一のニュースを聞いている。2~3、言いたいことがある。

1) 7時37分ぐらいからのお便り紹介のお便りの内容が重い。前はそんなでもなかったが段々と重くなってきた。「最近ガンと診断され…」「障害のある息子が…」「職場での人間関係で鬱に…」などなど、そんなダーケスト話を朝から聞きたいなんていうのはよっぽどメンタル強い変人か同じ悩みを抱えるごく少数だけで、たいがいはそうじゃないと思うぞ。よそでやれよな。

2) 40分以降にやってる関西のニュース、の、途中でやってる、各地域の素人に地元の話題を喋らす新コーナー、あれいらんやろ。アナウンサーが紹介するスタイルにするか、それか普通にニュース読んでてほしい。

3) 7時30分からの音楽のコーナー(ところによっては交通情報ですのコーナー)。選曲のマニアックさがすごい。かなり前から思ってはいたが、過ぎない絶妙のマニアックさをずっと維持してる。あのコーナーの音楽を担当しているやつは相当なテクノ・エレクトロニカ界隈の知識の持ち主ではないかと俺は見てる。所によって交通情報が被ってしまうのがもったいないけどそれもまたNHKの良さだ。いいと思うぜ。

 

 

今年買って良かったモノ(2018年第1四半期編)

ニトリ スプリット3 (ポケットコイル脚付きマットレス

寝心地最高。フレームは2つ折りで、マットレスはロール状で、それぞれ送られてくるので2階の寝室に持っていくのも余裕。無印にはない(大きな大きな)メリット。しかも無印より安い。

 

ダイソー 木製ハンガー 肩溝付 3本セット

木製のハンガーが3本で200円という時点でありえないスーパーグレートなお得感。しかも、スラックス用のピンチが付いていないシンプル設計なのでアウターを掛けて使うには使いやすい上に省スペース。人気商品なのかあんまり売ってない。時々大量に入荷してはまた消える。気になる人は見かけたら要るだけ全部買っとけ。

 

ダイソー スベリ止めハンガー 肩ひも用溝付 4本セット

こっちはシャツ用に使ってる。グレーのやつです。滑らないのでシャツのボタンを留めなくてもハンガーに掛けれるから手間が減る。クローゼットのハンガーを上記の木製とこの針金にすべてリプレースした結果、最高にスッキリした。

 

Amazon Fire TV Stick

1000円引きのキャンペーンをやってたので買った。どうせプライムに入ってるんなら買っといて損はないかという程度の気持ちだったが、やっぱりあれば便利。一時期ツタヤでDVD借りまくってた頃があって観たい映画はだいたい観てしまっているのだけれど、それでもいつでも映画が観れる便利さは未来の道具感のそれ。(どーでもいい話だが、うちのAVアンプが全部のHDMI入力でパススルーできるということに、これを接続してみて気づいた。むしろそっちにびっくりした。)

 

JBL Playlist

Chromecast Built-inなスピーカー。ソニーさんにはない垢抜けたデザインとスピーカー専業メーカだからこその音の良さ。Wifi経由で聴くGoogle Play MusicRadikoに慣れてしまうと、もうBluetoothには戻れない。そしてWifiならスマホ側のバッテリーの心配もいらない。ベッドに入ってからの読書タイムにすっかり欠かせなくなった。